iDeCoの脱退一時金(iDeCoの解約と資産の引き出し)

 iDeCoを解約して、資産の引き出し、すなわち脱退一時金を受け取るのは、出来ることはできますが、非常に厳しい制約があります。
その制約とは、以下の5つの条件を全て満たす必要があります。

1.国民年金の第1号被保険者であり、掛け金の免除/猶予を受けている。
2.確定拠出根金の障害給付受給権者ではない。
3.通算の拠出期間が3年以下、または個人別管理資産が25万円以下。
4.企業型/個人型確定拠出年金の加入者資格を喪失した日から2年以内である。
5.企業型確定拠出年金で脱退一時金を受け取っていない。

 例えば、上述の1.は、普通にサラリーマンを遣っていれば該当しません。
また、もし(企業年金の無い)サラリーマンがiDeCoの上限いっぱいの月額23,000円の掛金を1年間納めれば、手数料やパフォーマンスを別にして27万3千円になりますので、上限3.の条件も満たさなくなってしまいます。まあ、マイナスのパフォーマンスになれば、3.の条件を満たすかもしれませんが、望ましくは無いですよね。

 ということで、iDeCoを解約して、資産の引き出し、すなわち脱退一時金を受け取るという想定はなさらない方が良いでしょう。

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株式会社fpANSWER(大泉稔1級FPライティング事務所)

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