【投資】返戻率132.1%の生命保険はおトク?

インターネットの広告に「返戻率132.1%」を訴求した生命保険がありました。果たして、この生命保険はおトクなのでしょうか?
まず生命保険のメリットを考えてみましょう。
生命保険の最大のメリットは「安定」です。投資のように価格変動が無く、円建てなら為替変動もありません。保険料を払い続けている間、要件を満たしていれば生命保険料控除があり、節税になります。特に節税機会の少ないサラリーマンや公務員の方ですと、「お金を貯めながら、節税できる」ので、これはとてもありがたい。
では生命保険のデメリットはナンでしょうか?
それは「解約はかなりの不利益」であり、「超長期に渡り、資金を拘束される」点です。
例えば、冒頭の「返戻率132.1%」を得るためには、「30歳で契約し、保険料の払い込みを開始。保険料は60歳までの30年間、払い続け、70歳で解約した場合」という前提条件によるシュミレーションです。つまり、40年もの長きに渡り、資金を拘束され続けるのです。
生命保険の最大の弱点は「インフレに弱い」ことです。
この「返戻率132.1%」の場合、年利率の換算すると「1.8~1.9%(ただし10年の据え置き期間を含めず)」です。今、日本のインフレ率(消費者物価指数)は2~3%くらいです・・・既にインフレに負けています。インフレは単年では、割と何とかなってしまいます。節約と我慢とかで。インフレが恐いのは「時間」です。この商品は、先述のとおり40年もの長きに渡って資金を拘束され続けるものですから。まさにインフレとの闘いに晒され続けることになりますね。
返戻率132.1%の生命保険って、おトクですか?

株式会社fpANSWER(大泉稔1級FPライティング事務所)

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